5Gで文化財 東京国立博物館・文化財活用センター・KDDI共同研究プロジェクト 国宝 聖徳太子絵伝 ARでたどる聖徳太子の生涯
2020年9月29日(火)〜10月25日(日)東京国立博物館[法隆寺宝物館(上野公園)]
5Gで文化財 国宝「聖徳太子絵伝」は終了いたしました。
ご来場、誠にありがとうございました。
国宝 聖徳太子絵伝（部分） 秦致貞筆 平安時代・延久元年（1069） 東京国立博物館蔵
- ※日程・開館時間・コンテンツ内容等については、今後の諸事情により変更する場合があります。
- ※本コンテンツでは、「国宝『聖徳太子絵伝』」（秦致貞筆）の展示はありません。
日本で最も長い歴史を持つ博物館が最先端通信技術の5GやAR（拡張現実）と出会う時、文化財の鑑賞体験はどう変わるのか？ その可能性を探る最初のプロジェクトが、「5G で文化財 国宝『聖徳太子絵伝』 AR でたどる聖徳太子の生涯」。
国宝『聖徳太子絵伝』には、「36 人の子どもの話を記憶する」「憲法十七条をつくる」などの太子にまつわる58 の事蹟（エピソード）が描かれています。
現在は東京国立博物館が所蔵しており、大変貴重な作品ですが、長い年月を経て画面はいたんでしまい、展示ケース越しでは細かな描写も見え難く、本来の魅力が伝わりませんでした。また作品保存の観点から、年に1か月ほどの限られた期間のみ展示しています。
そこで、1 面あたり18 億画素の高精細画像と5Ｇの最新技術を用いて、貴重な文化財をより多くの人に楽しんでいただけるコンテンツを制作しました。
※本コンテンツは、2018年に文化財活用センターとNHKエデュケーショナルが制作した「8Kで文化財 国宝『聖徳太子絵伝』」をもとにつくられたものです。
※本コンテンツでは原寸大の複製グラフィック(10面)を展示しています。「国宝『聖徳太子絵伝』」（秦致貞筆）の展示はありません。
When Japan’s most venerable museum meets state-of-the-art communication technologies such as 5G and AR (Augmented Reality), how does it change the experience of appreciating cultural assets?
The first project to explore this question is Cultural Properties in 5G. The National Treasure Illustrated Biography of Prince Shotoku. An AR Journey Through Prince Shotoku’s Life.
The Illustrated Biography of Prince Shotoku depicts 58 episodes from Prince Shotoku’s life, including his memorization of stories told by 36 children and his authoring of Japan’s first constitution.
Tokyo National Museum now houses this priceless work. However, much of its original vibrancy and detail have been lost over the years, with its charms now difficult to fully appreciate through a glass case. For preservation reasons, meanwhile, the work is only exhibited for around one month a year nowadays.
To enable more people to enjoy this priceless cultural asset, we have created new content by combining high-definition images (1.8 billion pixels per panel) with cutting-edge 5G technology.
*This content was created based on Cultural Properties in 8K: The National Treasure Illustrated Biography of Prince Shotoku, released by the National Center for the Promotion of Cultural Properties and NHK Educational Corp. in 2018.
*This content features a full-size 10-screen graphic reproduction of the National Treasure Illustrated Biography of Prince Shotoku by Hata no Chitei. The original will not be on display.
国宝 聖徳太子絵伝
秦致貞 筆／平安時代・延久元年(1069)／綾本着色／10面／東京国立博物館蔵
聖徳太子(574～622) は用明天皇の第二皇子で、飛鳥時代、推古天皇のもと仏教の興隆や遣隋使の派遣、憲法十七条の制定などに力をつくしました。
太子の伝記『聖徳太子伝暦』が10世紀に成立したのち、その生涯を絵画化した絵伝が数多く作られました。なかでもこの作品は、現存最古かつ最も優れた聖徳太子絵伝で、11世紀のやまと絵の説話画としても貴重な遺例です。
計10 面からなる大画面には、法隆寺のある斑鳩の地を中心に、飛鳥や難波(現在の大阪府)、さらに中国・衡山までを見渡す雄大な景観が描かれ、聖徳太子の生涯を追体験するかのような空間が作られています。
Illustrated Biography of Prince Shotoku, National Treasure
By Hata no Chitei | Heian period, 1069 | Color on twill–weave silk; 10 panels | Tokyo National Museum
Prince Shotoku (574–622) was the second son of Emperor Yomei. During the reign of Empress Suiko, Prince Shotoku is believed to have authored Japan’s first constitution while also actively promoting Buddhism and sending envoys to China to learn more about Buddhism. Painted in 1069 by Hata no Chitei, this is the oldest surviving version of the Illustrated Biography of Prince Shotoku. The painting depicts fifty–eight episodes based on Shotoku Taishi Denryaku, the definitive account of the prince’s life completed in the early tenth century.
The 10 paintings originally decorated the inner walls of the Hall of Paintings in Horyuji Temple. The composition shows Ikaruga Palace at the center, but also includes views of Asuka, Naniwa, and even Mount Heng in China.
主催：東京国立博物館、文化財活用センター、KDDI
協力：NHKエデュケーショナル
Organizers : Tokyo National Museum, National Center for the Promotion of Cultural Properties, KDDI CORPORATION
With the Cooperation of : NHK EDUCATIONAL CORPORATION
5Gで文化財 国宝「聖徳太子絵伝」アニメーションより
5Gで文化財 国宝『聖徳太子絵伝』ARでたどる聖徳太子の生涯を
より楽しんでいただくために見どころをご紹介
au 5Gが実現する2つの「魔法」
どちらの鑑賞コンテンツも、データはMEC（マルチアクセスエッジコンピューティング）サーバー上に存在します。法隆寺宝物館内に設置されているauの５G基地局を経由し、ARグラスおよび５Gスマートフォン（*1）と超高速でやりとりすることで、「魔法のグラス」、「魔法のルーペ」の鑑賞体験を実現しています。
ARグラス＋5Gスマートフォン
魔法のグラス Magical Glasses
現実世界にデジタル情報を重ね合わせて表示できるAR（拡張現実）グラスをかけて体験する鑑賞コンテンツ。会場に設置されている原寸大の「絵伝」複製画パネルの前でARグラスをかけると、代表的な15のエピソードについて、アニメーションや分かりやすい解説によってお楽しみいただけます。アニメーション に使われているイラストは、東京国立博物館の研究員が監修し、わかりやすい形で作画しました。
An appreciation content that you can experience by wearing an AR (augmented reality) glass that can display digital information superimposed on the real world. If you put an AR glass in front of the full-size “Eden” duplicated panel installed at the venue, you can enjoy 15 episodes with animations and easy-to-understand explanations. The illustrations used in the animation are faithfully drawn for this content.
5Gスマートフォン
魔法のルーペ Magical Loupe
5Gスマートフォンを複製画パネルにかざすと、パネルの上に超高精細画像がぴったりと重なって表示され、58のエピソードから鑑賞したいものを選択すると、解説とナレーションにより「絵伝」をさらに深く知ることができる鑑賞コンテンツです。高精細・大容量画像（*2）はau 5Gによりスムーズに拡大縮小でき、肉眼では見るのが難しいディテールまで鑑賞することができます。
When you hold the 5G smartphone over the duplicated panel, the super high-definition image is displayed exactly on top of the panel, and if you select what you want to watch from 58 episodes, you will learn more about “picture biography” through commentary and narration It is viewing content that can be. High-definition, large-capacity images (* 1) can be smoothly scaled up and down with au 5G, making it possible to appreciate details that are difficult to see with the naked eye.
（*1）ARグラスはNreal Ltd.が開発した「NrealLight」、5Gスマートフォンは、ソニーモバイルコミュニケーションズ株式会社が開発した5Gスマートフォン「XPERIA 1 II」を活用。
（*2）NHKエデュケーショナルが撮影した2面あたり36億画素という高精細画像データを利用。
5Gで文化財 国宝「聖徳太子絵伝」アニメーションより（合成）
開発協力：Mawari Inc.(魔法のグラス)、株式会社Synamon（魔法のルーペ）
5Gで文化財 国宝 聖徳太子絵伝 at HOME 自宅で「魔法のグラス」のコンテンツを体験できる！
5Gで文化財 国宝『聖徳太子絵伝』AR at HOME～おうちに国宝がやってくる～
スマートフォンまたはタブレットをかざすと、国宝『聖徳太子絵伝』の高精細ARが眼前に現れ、東京国立博物館 法隆寺宝物館の「5Gで文化財 国宝『聖徳太子絵伝』」会場で体験できる「魔法のグラス」の15エピソードをご自宅で鑑賞することができます。
※4Gスマートフォン・タブレットでもご利用いただけます。
The Gallery of Horyuji Treasures at the Tokyo National Museum lets visitors enjoy “Cultural Properties in 5G ; The National Treasure ‘Illustrated Biography of Prince Shotoku’” as a high-definition AR experience by simply holding a smartphone or tablet over the display. Now the same 15 episodes of “Magical Glasses” can be experienced at home.
※Also available on 4G smartphones or tablets.
終了いたしました。
Closed
5Gで文化財 国宝『聖徳太子絵伝』
3Dビュー / VR at HOME ～おうちで会場をバーチャル体験～
スマートフォンやタブレットまたは PC で東京国立博物館 法隆寺宝物館の「5Gで文化財 国宝『聖徳太子絵伝』」会場をバーチャル体験できるコンテンツです。会場内を自由に移動し「魔法のグラス」のコンテンツ 15 エピソードを鑑賞することができます。
※4Gスマートフォン・タブレットでもご利用いただけます。
VR at HOME allows online visitors to virtually experience the Gallery of Horyuji Treasures at the Tokyo National Museum, “Cultural Properties in 5G ; The National Treasure ‘Illustrated Biography of Prince Shotoku’”. Visitors can move freely within the venue and view the 15 episodes of “Magical Glasses”.
※Also available on 4G smartphones or tablets.
終了いたしました。
Closed
5Gで文化財
国宝『聖徳太子絵伝』を
よりお楽しみいただくために
東京国立博物館 研究員とKDDI・au Design project担当者が語る
5Gで文化財 国宝「聖徳太子絵伝」の魅力
5Gで文化財 国宝「聖徳太子絵伝」とは？
そもそもどんな企画？どんな仕組み？どんな体験ができる？
5Gで文化財 国宝「聖徳太子絵伝」の基本を詳しく解説！
５つのエピソード深掘り解説！
「魔法のグラス」で体験できる15のエピソードから5つをアニメ制作秘話を
交えて深掘り解説。なるほど「絵伝」は面白い！